LIVE or Street Piano
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私、スクエアゼットやピアクロスのメンバー、その繋がりのピアノ奏者たちは、主にレイアコ( LAY - aco) というLIVEを舞台として活動してきました。ライブハウスでクラシックを演奏するすることもあり、ギター弾き語りが多かったレイアコにおいては新鮮な印象はあったかもしれません。また、私はインストのオリジナル曲をLIVEにおいて演奏するので、こういった芸を披露する演者はあまりなく希少ゆえ、有難いことにそれなりの評価をいただいておりました。 一方、2019年当時、私はオリジナル曲しかうまく弾けなかったので、ストリートピアノでの演奏はかなり苦手でした。私自身が主催した2019年6月最初の「赤羽ララピアノ」Vol.1では、全国から猛者が集まり、あまりにレベルが高くて私自身、演奏する勇気がなくなりました。これは本当にショックでした。東京のストリートピアノ・イベントのレベルの高さをはじめて本格的に体験し、2年間のLIVE経験で得ていた自信を失いました。このままではストリートピアノでは通用しないと痛感しました。
ストリートピアノでは、多くの人びとが知っているJ-Popや有名な洋楽などの独創的なアレンジや、超絶技巧によるアレンジ、また、リストの「ラ・カンパネラ」やショパンの「英雄ポロネーズ」などを典型とする超絶技巧的なクラシックの難曲の演奏が多くの人の足を止め、大きな拍手を得ます。2019年当時の私はアレンジもクラシックも両方ともダメでしたが、皆がよく知っている曲を自由にアレンジすることは作曲にも似ているので、こちらの方に適性を感じ、ピアノYouTuberの演奏などを参考に、J-popのアレンジに取り組み始めました。
LIVE仲間などはストリートピアノを少々冷ややかな目で見る人もいたかもしれません。しかし私自身はストリートピアノを通じて自分に足りないもの、すなわち自分の新しい課題を突き付けられたと感じていました。だからそこから逃げることはしたくなく、ストリートピアノで通用できるよう、アレンジを研究・練習する日々がはじまりました。
じつはLIVEの客層がアーティストや演奏家が多くなっていることに課題を感じていたので、ストリートピアノでの演奏から新たなLIVE客を発掘するという流れを作りたいとも思っていました。こういったLIVEでの集客にもストリートピアノは絡んでいましたし、ライブハウス等でのLIVEのカルチャーに少々、新しい風を吹き込めるのではないかという期待もありました。
おりしも2020年よりコロナ禍が3年ほど続き、屋内でのLIVE開催が難しい時期でもあったので、LIVEからストリートピアノに軸足を移して音楽活動をすることになりました。2019年から数年経つと、私のアレンジも上達し、カバー曲のレパートリーも増え、それなりにストリートピアノである程度、自信をもって演奏することができるようになりました。コロナ禍も終わり、レイアコ(LAY - aco)が2024年秋から復活すると、私はそこそこカバー曲や弾き語りも演奏できるようになっていました。弾き語りはストリートピアノとは一見すると関係はないのですが、ストリートピアノで培ったアレンジ力や、ストリートピアノで出会った伴奏やセッションの名手からの好ましい影響があり、弾き語りの伴奏能力が身についたのかもしれません。(もちろん、弾き語りはストリートピアノではやりにくいので自宅やスタジオで練習することは必須でした。) こうして2020年のコロナ禍を機にLIVEからストリートピアノへと軸足を移し、2024年から再びストリートピアノの影響のもとで再びLIVEステージに立つことができ、私自身の音楽性はかなり豊かになった感があります。また、ストリートピアノを通じて出会ったピアノ仲間がLIVEやコンサートに出演するようになり、さらには荒川区の宮前公園でのLIVE(MIYAMAE Park LIVE)や街中ミュージック(Machinaka Music)などで私自ら企画運営するようになりました。こうしてストリートピアノカルチャーとLIVEカルチャーの間を行き来しつつ、新たな音楽文化をNTMという形で紡いでいけているのではないか、というのが私の現在地です。(最終更新 2026.4.30) 関連: